2004 紅白歌合戦出演




待ちに待った紅白歌合戦。
格闘技なんか見ている場合じゃない。
拳なんかよりずっと熱くて激しいエゴが公共の電波の上でぶつかり合うのだ。
伝説を見届けなくてはならない。
今、テレビの中では松平健が踊っている。次がMGJCGSりの 出番だ。
わくわくしながら画面にに近寄る。
すると次の瞬間「キャー!」という叫び声。
何かと思って見てみると、何故かカーニバルの中心にベンジーがいる。
松平健をグレッチで殴り倒し、歌いだしたのは、かの名曲「アサケンサンバ」だ!
楽しそうに歌うベンジー。呆気にとられているオーディエンス。
そんなオーディエンスに「I love You Baby!」と叫び、置いていくぞとばかりにベンジーは踊り続ける。
状況を飲み込めないオーディエンスがほうけている間にベンジーは歌い終え、
満足げに微笑むと一人舞台袖に戻っていった。
次がMGJCGSりだ。
「それでは、次はミッシェルガンジェットシティースクールガールりで
東京の終わり 〜透明少女と不良少年はDIVA〜です!」

そして登場する4人のエゴイストたち。おかしい。木下が足りない。
良く見ると木下は宮本に端っこのほうでボコられている。
他の4人も出てきたはいいのだが様子がおかしい。
チバがマイクを握る。次の瞬間発せられた言葉は
「ゆうちゃんトリじゃないとヤダヤダー!!ミ*`Д´彡」
ごねている。30も後半のいい大人が自分の事をゆうちゃんなどと呼び、ごねているのだ。
予想を超えるすばらしいエゴイストっぷりだ。鳥肌が立った。
次にマイクを握ったのは向井。明らかに酩酊している。
ギターをつま弾きながら小声で「フラストレイショーン…インマイブラッダッ」と歌っている。
「ドラムス、アピートイナザワンテ!」と居もしないアヒトを呼び、
歌いだしたのは『NHK USODARAKE』。NHKを痛烈に批判した歌だ。
曲が盛り上がり、「見抜けんNOGUSOがまかり通る街並みに俺は立ってた」と歌いだした瞬間
謎の野糞臭(ホール糞臭?)がたちこめ、ステージ最前にいた審査員が咽せこみ始めた。
それは一般客にも広がり、子供はむせび泣き、大人は顔を手で覆い逃げまどう。
「くせぇ!」「助けて!」という声が聞こえてくる。まさに阿鼻叫喚。
気を取りもどしたマツケンが起き上がるが、その匂いを嗅いだ瞬間、嘔吐してまた気を失った。
あまりの混乱のためか、NHKなのに突如番組がCMに切り替わった。
そのままMGJCGSりは帰ってしまったようだ。
さすが邦楽界屈指のエゴイストたちだ。私は感動に打ち震えた。


そしてMGJCGSりはまた歴史に名を残した。


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